私たちの身体には、300以上のツボがあることを知っていますか?
東洋医学では、ツボ押しは体調を改善するのにとても有効とされており、もちろん便秘解消にも有効なツボはたくさんあります。
便秘は日頃の生活習慣だけでなく体調・体質も大きく影響するため、食事や運動だけでは便秘が改善しない場合、ツボ押しを試すのもひとつの方法です。
今回、すぐ便秘を解消する手段のひとつとして有効な、便秘を解消するツボと正しい押し方についてまとめていきます。
目次
ツボの正しい押し方
ツボを押す時、いくつかのポイントと注意点があるので初めにお伝えします。
ツボは間違った押し方や無理に押したりすると、効果が激減したり、症状を悪化させてしまう恐れもあるので注意しましょう!
ツボを押す時のポイント・注意点
- 指の腹を使いツボに対して垂直に押す
- 強く押し過ぎず、痛気持ちいい位の力で押す
- 息を吐きながら押し、吸いながらゆっくり力を抜いて離す
- 左右両方にあるツボはバランスよく押す
- 飲酒時、体調不良の時はツボを押さない(刺激により症状が悪化する可能性がある)
- 同じ場所を何度も続けて押さない(筋を痛めたり炎症を起こす可能性がある)
便秘解消に有効なツボと押し方
便秘解消に有効なツボはたくさんあります。
先程お伝えした正しい押し方で、自分の便秘のタイプに合ったツボを刺激しましょう!
天枢(てんすう)
- 場所:おへそから左右に指3本分のところ
- タイプ:ストレス性の便秘、便秘と下痢を繰り返す人におすすめ
押し方
両手の人差し指・中指・薬指の3本で左右同時にお腹がへこむくらい押す。
お腹をゆるめリラックスするのがコツで、体を九の字に曲げるようにして押すと効果的。
中かん(ちゅうかん)
- 場所:お腹の中心線上、みぞおちとおへその中間
- タイプ:ストレスからくる便秘の人におすすめ
押し方
両手の人差し指・中指・薬指3本を重ね、お腹がへこむくらい押す。
お腹をゆるめリラックスするのがコツで、仰向けで押すとより効果的。
大巨(だいこ)
- 場所:おへそから指3本分下に行き、左右に指2本分行ったところ
- タイプ:便秘でお腹が張っている時、症状の緩和に効果的
押し方
お腹の力を抜き、人差し指・中指・薬指でツボを揉むように押す。
仰向けで押すとより効果的。
関元(かんげん)
- 場所:おへそから指3~4本分下がったところにあるツボ
- タイプ:冷え性・冷えからくる便秘の人におすすめ
押し方
両手の人差し指・中指・薬指を関元の上で重ね、息を吐きながら押し、息を吸いながらゆっくり離していく。
両手を重ねて軽く押しながら、8の字を描くようにマッサージするとより効果的。
合谷(ごうこく)
- 場所:親指と人差指の間、水かきの下
- タイプ:便秘が原因で吹き出物やニキビ肌荒れなどの症状がある人におすすめ
押し方
手のひら側に人差し指を持って行き、親指と人差し指で挟む様にして親指の腹でグッと強めに押す。
息を吐きながら3秒押し、吸いながらゆっくり離していく動作を10~15回繰り返す。
間使(かんし)
- 場所:手首真ん中の横じわから指4本分下に降りたところ。2本の筋の間
- タイプ:お腹が張って辛い、今すぐ排便したい人におすすめ。即効性があり、腸の動きを活発にする
押し方
親指の腹をあて、残りの4本指で手首を支えゆっくり押しながら揉むように刺激していく。
太衝(たいしょう)
- 場所:足の甲部分にあるツボ。ちょうど親指と人差し指の骨が合う所で、押すと軽い痛みを感じる
- タイプ:ストレス性の便秘、残便感がありスッキリ排便できない人におすすめ
押し方
親指をツボに当て、ゆっくり力を入れて息を吐きつつ骨の間に指が入り込む様に3秒間強めに押す。
息を吸いながらゆっくり離していき、左右とも5~10回程繰り返すと効果的。
便秘点(べんぴてん)
- 場所:耳の付け根の上から1つ目のくぼみにあるツボ
- タイプ:長期にわたり続いている慢性便秘の人におすすめ
押し方
便秘の人が「便秘点」を押すとかなりの痛みを伴うので、見つけやすいツボです。
人差し指でゆっくり力を加えつつ押しましょう。
まとめ
自分で押せる便秘解消に有効なツボと押し方を紹介しましたが、便秘のタイプによって押すべきツボも様々です。
症状に合ったツボを探して、押し方やポイントに気を付けながら早速ツボ押しを行いましょう。
ツボを継続して押すことにより、頑固な便秘が解消するといいですね!