ノロウイルスやサルモネラ菌と並び、カンピロバクターが原因の食中毒は毎年多くの人が感染します。

食中毒は様々な細菌やウイルスが原因となるため、潜伏期間や症状は感染した原因菌によって変わります。

カンピロバクターによる食中毒の潜伏期間や症状について、きちんと知っておきたいですよね!

また、カンピロバクター食中毒になってしまった場合、人にうつる危険性はあるのでしょうか?

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カンピロバクターとは?

食中毒の原因となる細菌やウイルスは様々ですが、その中でも多くの感染報告がある食中毒の原因菌がカンピロバクターです。

カンピロバクターの特徴としては、

  • 乾燥に弱く通常の酸素濃度よりも薄い環境を好む
  • 31~46℃の温度域で増殖する

などが挙げられます。

 

特徴をみると分かる様に、湿気が多く温かい場所でより増殖する細菌なので、流行するのは夏場、主に5月~9月頃です。

ただし、冬場でも感染が確認されているのでカンピロバクターに感染した食べ物を摂取ことで年中食中毒になる可能性はあります。

カンピロバクターが生息しているのは主に以下の動物の腸内です。

  • ニワトリ
  • ブタ
  • ウシ
  • イヌ
  • ネコ
  • 水鳥

この中でも特に感染源として多いのが“鶏肉”で、鶏肉の生食や加熱不足が原因で集団感染した事例も多数あります。

カンピロバクター食中毒の患者数は年々増えており、今後も増加していく可能性が高いと言われています。

 

カンピロバクターによる食中毒を防ぐためには、

  • 食肉は65℃で1分以上加熱する
  • 食肉を切った後の調理器具(まな板や包丁等)は熱湯消毒して乾燥させる
  • 生の状態で食肉を保存する時は、他の食材に触れないように注意する
  • 食事前やペットを触った後は手洗いを徹底する

などの対策が有効です。

 

カンピロバクター食中毒の潜伏期間

カンピロバクターの潜伏期間は、他の食中毒の原因菌に比べてかなり長く、菌を摂取してから発症まで2日~7日間ほどかかります。

そのため、食中毒の症状が現れても1週間近く前に食べた物が原因だと思う人はまずいないので、カンピロバクターだと特定するまで時間がかかる場合もあります。

食中毒の潜伏期間は原因菌によって大きく変わるので、直近に食べた物だけを腹痛や下痢の原因だと考えないようにしましょうね。

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カンピロバクター食中毒の主な症状

カンピロバクターに感染した時に起こる食中毒の症状は、主に下記の5つです。

腹痛

カンピロバクター食中毒に感染者した人、ほぼ全員が訴える症状が強い腹痛です。

他の食中毒でも腹痛はありますが、カンピロバクターの場合は特に強い腹痛を感じる人が多いです。

また、腹痛は1日2日で治まらない場合がほとんどで、長くなると1週間近く続くこともあります。

下痢が治まっても腹痛だけが長引くパターンもあるため、精神的なダメージは大きい食中毒といえます。

嘔吐

嘔吐は、カンピロバクター食中毒感染者の約40%の人が症状を訴えています。

腹痛と下痢だけでも辛いのに、そこに嘔吐が加わりトイレから出られなくなる人も多いようです。

また嘔吐を繰り返すと、下痢同様に体内から水分が急激に失われていきます。

嘔吐がひどい場合は無理に食事を摂らず、経口補水液または薄めたスポーツドリンクなどをこまめに摂るようにしましょう。

下痢

強い腹痛とともに水下痢が続き、悪化すると便に血が混じることもあります。

症状がひどいと1日10回以上の下痢をする場合もありますが、大抵1日3~6回程で3日以内には落ち着くパターンが多いようです。

下痢は脱水症状を引き起こす可能性が高いので、嘔吐同様こまめな水分補給は絶対に欠かさないようにしましょう。

発熱

カンピロバクター食中毒が原因の発熱は、微熱から徐々に熱が上がり、38℃前半くらいで落ち着く場合が多いです。

他の食中毒に比べて熱自体はそこまで高くなることはないですが、あくまで個人差があります。

感染者の中には、いきなり39℃近い高熱に襲われたケースもあるので要注意です。

カンピロバクターは潜伏期間が長く食中毒と気づきにくいため、微熱と腹痛などの症状から胃腸風邪と思う人も多いようですね。

ギランバレー症候群

カンピロバクター感染後の後遺症として、極稀にギランバレー症候群にかかる人がいます。

この病気は1000人に1人の確率で発症し、筋肉を動かす神経に障害が起こるため、

  • 手足が思うように動かせない
  • 食べ物をうまく呑み込めない
  • 呼吸が苦しくなる

といった症状が現れます。

ギランバレー症候群は、カンピロバクター感染後1~3週間程で発症すると言われているので、体に異常を感じた時は早急に病院を受診してください。

 

カンピロバクター食中毒はうつる?

カンピロバクター菌は感染力が強いですが、乾燥に弱いため空気中では生存することができません。

そのため、風邪やノロウイルスのように人から人へ空気感染することはありえないと言えるでしょう。

ただ、赤ちゃんや高齢者の方が感染していた場合、感染者の便に触れることで稀にうつる場合があります。

これについても、

  • オムツを替えた後はしっかり手洗いをする
  • カンピロバクター感染者の便を処理する時には手袋をはめる

といった対策を取っていれば、うつることはまずないでしょう。

そのためカンピロバクターは生肉等、食べ物からだけ感染すると考えて良いかと思います。

生肉を扱う時は加熱と衛生管理をきちんと行いましょうね。

 

まとめ

カンピロバクターは食中毒の中では比較的メジャーなものですが、激しい腹痛や後遺症が出る可能性まである怖い病気です。

ただ、衛生管理と加熱調理を徹底すれば高い確率で防ぐことができます。

日頃から感染しないよう、予防に対する意識を高めておくことが大切と言えるでしょう。

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