すぐに治ると思ったのに、1週間以上も腹痛が治らない…こんな状況になると重篤な病気の可能性も考えるので不安ですよね。

長引く腹痛の原因は冷えや便秘からくる症状ではなく、重大な病気の予兆かもしれません。

つらい腹痛をはやく治すためにも、可能性のある病気とその症状、また病院で診てもらう時は何科を受診するべきなのかお伝えします。

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まず腹痛について知ろう!

一言で腹痛といっても痛みが発生する原因は様々です。

腹痛は痛みの原因別に、主に2種類に分けることができるので、病気の可能性を考える前に自分の腹痛がどのタイプなのか知っておきましょう。

内臓痛

内蔵そのものが収縮や拡張、痙攣を起こすことにより刺激を感じて痛みが発生します。

内臓痛は痛む部位の特定が難しいため、お腹の全体がズキズキ、もしくはキリキリ痛いと感じます。

痛み方は一定ではなく強弱の波があり、痛みが強い時に嘔吐や吐き気、冷や汗を伴うこともあります。

「お腹が冷えていたい」「ストレスでお腹が痛くなる」、このような腹痛は内臓痛といえます。

体性痛

お腹の中の臓器が炎症を起こし、腸と腸との間にある膜が刺激されて痛みが発生します。

内臓痛と違い痛む部位がはっきりとしており、鋭く刺すような強い痛みを感じます。

腹痛の原因が体性痛の場合、我慢できない痛みなので即病院に駆け込んだり、救急車を呼ぶなどの対処をします。

虫垂炎(盲腸)など、急にお腹に激痛が走る症状が表れた場合は体性痛といえます。

 

日常的に起こりやすく、普段から私たちが“腹痛”として感じている痛みのほとんどは内臓痛です。

体性痛だと我慢することができない程の痛みに襲われます。

1週間以上病院に行かずに我慢できる程の痛みであれば、内臓で何か異変が起きていると予測できます。

 

1週間以上腹痛が治らない時、考えられる病気は?

1週間以上も治らない慢性的な腹痛の原因のほとんどは、”過敏性腸症候群”か“胃腸炎”のどちらかです。

過敏性腸症候群

過敏性腸症候群の特徴は、腸にはまったく異常がないのに、

  • キリキリした腹痛がずっと続く
  • 下痢や便秘を繰り返す
  • おならが頻繁に出て、においもキツイ

などの症状が継続的に起こる病気です。

腹痛に関しても病院へ行くほどひどい症状ではなく、キリキリとした痛みが長く続きます。

 

主にストレスを感じた時に内臓痛などの症状が起こりますが、なぜ過敏性腸症候群になってしまうのか、その原因ははっきり特定されていません。

20代・30代に多い病気で、過敏性症候群で起きる症状によってストレスを感じ、さらに症状が悪化することもある厄介な病気です。

始めは内科で診断されて治療しますが、精神的な影響が大きい場合、精神科や心療内科で症状の改善を目指すこともあります。

過敏性腸症候群は完治が難しい病気なので、ストレスとうまく付き合いつつ症状が起きないよう腸内環境や心身の状態を良好に保つことが大切です。

胃腸炎

細菌やウイルスに感染して胃や腸、もしくは両方が炎症を起こす病気です。

細菌によって起きる食中毒や、冬に流行するノロウイルスも胃腸炎といえます。

通常だと下痢や嘔吐の激しい症状が治まってから2,3日で腹痛も治りますが、体質や感染した細菌やウイルスの種類により1週間以上腹痛が続く場合もあります。

 

胃腸炎が原因で腹痛が起きている場合、過敏性症候群と違い、発症直後は腹痛の痛みが強く下痢や嘔吐なども伴います。

また、ノロウイルスが流行する時期であったり、「食中毒の原因になりそうなものを食べた」など、何かしら心当たりがある場合が多いです。

胃腸炎の場合、原因となっている細菌やウイルスが完全に体外に排出されると症状は治まります。

痛みが治まってきているなら、しばらく様子をみる形でいいと思いますが、一定の痛みが継続して続く場合は病院で診てもらうようにしましょう。

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稀に重篤な病気の可能性も!

極稀に、胃腸炎や過敏性腸症候群以外に重篤な病気を発症している可能性があります。

慢性的な腹痛が症状として現れる重篤な病気は、

  • 大腸がん、胃がん
  • クローン病
  • 腫瘍性大腸炎
  • 腸結核

などがあります。

聞きなれない名前から、がんなど怖い病気の名前まで色々ありますよね…

腹痛が続く以外に、各病気特有の症状もあった場合は早急に病院を受診しましょう。

大腸がん、胃がん

大腸や胃の内側の粘膜に悪性腫瘍ができることによって発症します。

がんは早期では自覚症状がほとんどないですが、ある程度進行すると腹痛の他に、

  • 大腸がん → 血便・下痢・貧血・嘔吐
  • 胃がん → 胃に違和感・吐き気・胸やけ・食欲不振・腹部膨満感

といった症状が表れます。

クローン病

おもに小腸や大腸などの消化器官が炎症を起こして潰瘍が生じる病気で、日本で急増している難病のひとつです。

症状は人によってかなりの差がありますが、長引く腹痛以外に、

  • 下痢
  • 発熱
  • 倦怠感や体重低下

などがあります。

潰瘍性大腸炎

大腸の粘膜が炎症を起こし、潰瘍やびらんを生じる病気です。

クローン病と同じく現在急増している病気で、20代・30代の若い世代に多く完治させるのが難しい病気です。

腹痛以外の主な症状は粘血便や下痢で、症状が悪化すると腹痛が強くなり発熱などの症状も現れます。

腸結核

結核菌が腸に入ることにより、炎症を起こして潰瘍が生じる病気で、高齢者や抵抗力の落ちている人に多いです。

腹痛や発熱、下痢、急な体重の減少などが症状として現れます。

 

腹痛は何科を診察すべき?

腹痛で病院に行く場合、一般的には内科を選ぶ人が多いと思いますが、より専門的に診てもらえるのは消化器内科です。

近くに消化器内科を掲げている病院があれば、そちらを選んだ方が的確なアドバイスをもらえる可能性が高いと思います。

 

腹痛の原因は様々なので、確実に胃や腸など消化器官に異常があり発生していると言い切れるものではありません。

そのため、内科や消化器内科に特化して診断している病院より、内科系以外も診断可能な総合病院の方が、腹痛の原因特定が素早くできるかもしれません。

受診時、医師に腹痛の症状を伝える場合、ただ「おなかが痛い」だけではなく、

  • いつ頃から痛いのか
  • どんな時に痛いのか(常に痛い、痛みに波がある、夜中だけ痛む 等)
  • どこが痛むのか
  • 他に症状はないか

これらの情報をきちんと伝え、腹痛が治らない原因を調べてもらいましょう。

 

まとめ

たかが腹痛、されど腹痛。

1週間以上も治らない腹痛は稀なので、痛みが弱いからと軽く考えていると、重篤な病気の初期症状を見逃す恐れもあります。

おかしいと感じた時は、絶対に自己判断せずに病院で診てもらうようにしましょうね。

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