胃薬は便秘薬や頭痛薬と同じように、手軽に購入して服用できるので、飲み過ぎてしまうケースも少なくありません。

私も胃腸が弱い方なので自宅の薬箱に胃薬を常備していて、調子が悪いとすぐに服用するので副作用が気になります…

薬の常用がよくないというのはよく聞きますが、胃薬にも依存性があるのでしょうか?

今回、胃薬の飲み過ぎで起きる副作用と、常用がよくない理由についてまとめました。

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胃薬の飲み過ぎで起きる副作用は?

胃薬と一言で言っても、効き方によって以下の4タイプに分けることができます。

  1. 胃酸の分泌を抑える
  2. 胃酸の刺激から胃の粘膜を守る
  3. 胃酸を中和して刺激を抑える
  4. 消化不良や食欲不振を改善する

 

まず、2.3.4のタイプの胃薬は胃の機能そのものに働きかけるわけではありません。

そのため、稀に、

  • 発疹やかゆみなどのアレルギー症状
  • 消化不良による便秘や下痢

などが起きるものの、比較的安全性が高いとされています。

 

しかし、胃酸の分泌を抑えるタイプの胃薬は、胃の正常な消化を妨げる場合もあるため副作用の危険性が他タイプの胃薬より高いとされています。

例えば、薬が効き過ぎて胃酸の分泌を過剰に抑えると、食べ物が十分に消化できなくなり胃や腸に大きな負担がかかります。

また、消化不良の状態で胃薬を飲み過ぎると、腸に運ばれた食べ物が腸内で腐敗を起こし毒素を発生させます。

そうなると、腸の機能が衰えてしまうため、胃の不調とは別に、

  • 便秘、肌荒れ
  • 口臭、体臭
  • 免疫力の低下
  • 老化の促進
  • アレルギーの原因

とった、副作用を起こす危険があります。

 

胃薬に配合されている成分で副作用が起こりやすいもの

甘草(カンゾウ)

甘草とは、漢方エキス製剤の約6~7割の薬に配合されている成分です。

適量であれば鎮痛効果が期待できますが、飲み過ぎてしまうと、

  • 手足のだるさ、体のこわばり、しびれなどの筋肉障害
  • 血圧上昇

といった副作用が起きる危険性があります。

 

漢方は安全なイメージが強いかもしれませんが、一種の薬には違いないので、服用する際は充分に気を付ける必要があります。

特に甘草は胃薬以外に含まれることも多い成分なので、薬をたくさん服用している人は知らない間に飲み過ぎてしまう可能性が高です。

常用を続けるほど副作用が起きる確率も高くなり、重症化すると筋肉が委縮して力が入らなくなる「ミオパシー」という難病を引き起こす原因にもなります。

H2ブロッカー

H2ブロッカーとは、胃潰瘍や十二指腸潰瘍など消化性潰瘍の治療に用いられる医薬品のことをいいます。

元々は病院でしか処方されませんでしたが、1997年にドラッグストアなどの市販薬として販売が許可されました。

H2ブロッカー配合の胃薬を飲み過ぎると、無顆粒球症という病気にかかりやすくなります。

 

無顆粒球症とは、血液中の白血球に含まれる成分の内、顆粒球(好中球・好酸球・好塩基球)の量が極端に少なくなる病気です。

無顆粒球症にかかると免疫力が低下するため、全身がだるい、寒気や熱、のどの痛みといった風邪に似た症状がでます。

風邪と間違いやすいのが特徴ですが、悪化すると肺炎など命に係わる病気を引き起こすこともあります。

 

H2ブロッカー配合の胃薬を服用後に風邪の症状が出た場合、無顆粒球症の疑いがあるので、服用を中止してすぐ病院で診てもらうことが大切です。

その際、胃薬を服用したことを必ず伝え、血液検査をしてもらいましょう。

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胃薬の常用がよくない理由

胃薬の常用がなぜよくないのかは、先程お伝えした副作用で十分にお分かりいただけたと思います。

また、比較的副作用が少ないタイプで、尚且つ甘草やH2ブロッカーが含まれていない胃薬であっても常用はよくないです。

胃薬を常用していると、薬に対する免疫が身体にできてしまい、どんどん量を増やさないと効きにくくなります。

また、常に胃薬で胃の不調を改善していると、自然治癒力が低下して薬がないと胃の不調を治せない体質になります。

 

胃薬の常用を避けるためにも、まずは胃の不調が起こらないように生活習慣を改善していくことが大切です。

現在、胃薬を常用している人は、最低限できる対策として以下の内容は実践していきましょう。

  • よく噛んで食べ、消化しやすくする
  • 暴飲暴食をせず腹八分目で抑える
  • 過度のアルコールを控える
  • 肉類など消化に悪いものは控え、消化の良い果物や野菜中心の食生活にする
  • 最低寝る3時間前までに夕食を済ませ、その後何も食べない

 

また、生活習慣を改善しても胃の不調が一向に治らない場合、何らかの病気を患っている可能性もあります。

胃薬で症状を抑え続ける前に、病院(内科、もしくは消化器内科)を受診してきちんと胃の検査をしてもらい胃に異常がないか診てもらいましょう。

 

まとめ

ちょっと胃の調子が悪いと、とりあえず胃薬を飲む人は多いと思いますが、胃薬には恐ろしい副作用があることがお分かりいただけたでしょうか?

胃薬の常用は胃以外の消化器にも負担をかけることになるため、体全体に悪影響を及ぼします。

この機会に薬に頼る習慣を改め、生活習慣の改善など自分にできる範囲で努力してみてはいかがでしょうか?

もし、“胃薬をやめたいけどやめられない”“胃薬を飲まないと胃の不調が改善しない”といった方は、生活習慣を改める前に病院で相談することをおすすめします。

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