朝・昼・晩、3食きちんと食べている人、朝は食べない人や間食を含めると一日3食以上食べている人など、食事のスタイルは人それぞれですよね。
「少しでも空腹を感じるとやる気が出ない」なんて人もいるかと思いますが、実は“空腹状態を維持すると健康になる”って知っていますか?
聞き馴染みがない内容だけに信じられない人も多いかと思いますが、空腹が健康に良いと言われるにはちゃんとした理由があります。
今回、空腹状態を維持するとなぜ健康になるのか、その理由についてお伝えします。
空腹はなぜ健康に良いのか?
空腹の状態を続けると色んなメリットを得ることができますが、一つだけ間違えてほしくないことがあります。
それは、“何も食べない=健康になる”というではありません。(何も食べないと栄養失調になります…)
“満腹を避け、空腹でいる時間を増やすことが健康増進に効果的”なのです。
「健康のため何も食べない!」なんて、偏った考え方はNGなので気を付けてくださいね。
今回の内容で言う“空腹”とは、
- お腹が空いた時、少し我慢してから食事する
- 満腹まで食べたいところ、少し我慢して腹7,8分目で抑える
このような、身体への負担が少ない方法で実践して空腹でいる時間を増やすことを言います。
それでは、さっそく空腹で得られるたくさんのメリットを見ていきましょう。
代謝が良くなる
通常、私たちの身体は空腹の状態が続くと、食欲増進作用のあるホルモン「グレリン」が分泌されます。
このグレリンは、成長ホルモンの分泌を促進する働きもあり、成長ホルモンは古い細胞を新しい細胞に変える働きをするので、分泌が促進されると新陳代謝が良くなります。
新陳代謝が良くなると疲れが溜まりにくい体質になるため、身体も心も健康になるというわけです。
老化を防ぐ
空腹状態の時、若返りに効果的な遺伝子である“サーチュイン遺伝子”が活発に働きます。
サーチュイン遺伝子は満腹で満たされている時には働かない遺伝子で、空腹や寒さなど生命の危機にさらされた時、生きようとする力を最大まで高めるため働きます。
サーチュイン遺伝子を活発に働かせるには空腹を維持することが重要です。
「お腹が空いた」と感じても、すぐに間食などで補わないようにしましょう。
また、満腹状態を避け「腹7分目」をキープすることで働きを継続させることもできます。
ちなみに、サーチェイン遺伝子のスイッチを常に入れておくには数日の空腹&腹7分目生活では不可能です。
老化を防ぐために、習慣化して一生続けても問題ないと言えるくらい長いスパンで実践しましょう。
免疫力が高くなる
私たちが空腹だと、血液中の免疫を司る白血球も同じように空腹になります。
そうなると白血球も食欲を満たすため、より多くの体内に侵入してきたウイルスや細菌を食べようとします。
その結果、免疫力が高まり風邪に負けない健康な体を維持できるようになります。
「病気の時はたくさん栄養を摂らないといけない」なんて言われますが、実は病気の時は空腹状態を維持した方が自然治癒力も高まります。
もちろん、病気が治るまで絶食するのはNGですが、水分中心の食事にして満腹状態を避けるとより早く回復できるはずです。
記憶力が良くなる
空腹状態になると、血液中の糖を体内細胞に取り込む働きがあるホルモン「インスリン」の分泌が低下します。
脳内のインスリン量が減少すると、今までインスリンにより働きが制限されていた、脳内の記憶に関わるたんぱく質の働きが活性化されます。
その結果、記憶力を向上させることができるのです。
ちなみに、満腹状態の時はインスリンの分泌が活性化され、消化にエネルギーが使われるため記憶力が低下します。
仕事中、勉強中など脳を活性化させたいタイミングでは、満腹状態は避けるようにした方がいいですよ!
まとめ
- 間食をやめる
- 一回分の食事の量を今までの80%に減らす
- 一日3食のうち、1食だけ今までの半分の量にする
これらちょっとした努力をするだけで、今回紹介したような多くのメリット得ることができ、健康的な身体になります。
今までお腹が空いたら即食べる生活を送っていた人は、可能な範囲で少しずつ空腹と付き合っていけるようになるといいですね。