おならは生理現象なので出るのは当たり前ですが、においに関しては人によって様々です。
多くの場合、おならが臭い時は普段口にしている食べ物や、生活習慣、便秘が原因ですが、稀に思わぬ病気を患っている可能性もあります。
おならが臭い時に疑われる病気についてはもちろん、おならのにおいを消す方法についても知っておきたいですよね。
当記事では、おならが臭くなる原因やにおいを消す効果的な方法についてまとめていきます。
おならが臭くなる原因
まず、おならが臭い原因で最も多いのが、毎日の生活習慣が大きく影響する腸内環境の悪化です。
- ファーストフードやインスタント食品、肉類が中心の食事※1
- 日によって睡眠時間がバラバラ、または慢性的な睡眠不足
- 運動不足
- ストレスを溜めこんでいる
このような生活習慣を続けていると、腸内の善玉菌と悪玉菌のバランスが崩れ、悪玉菌が増えてしまいます。
※1
上記の食べ物以外にニンニクやたまねぎ、人によっては牛乳などの乳製品もおならが臭くなる原因の場合があります。
おならのにおいが気になる人は、まず「善玉菌を増やす食べ物でおすすめは?正しく摂取して効果倍増!」の記事を参考に、普段から食べている物を見直してみましょう。
併せて、
- なるべく起床時間・就寝時間を一定にして安定した睡眠時間を確保する
- ウォーキングはストレッチでも十分なので、定期的に体を動かす習慣をつける
といった対策も行うと効果的です。(規則正しい睡眠リズムの確保と運動不足解消はストレスの発散にもつながります!)
これらの対策を毎日行っているとにおいがマシになったり、日によっては消えたりすることがほとんどですが、一向に改善しない時は病気の可能性も疑います。
おならが臭い時考えられる病気
おならのにおいは生活習慣や食べものによってキツくなり、体質的に常におならが臭くなる人もいるので病気と決めつけることはできません。
ただ、稀にとても重篤な病気が隠れている場合もあるので、いくつか例をあげていきます。
慢性便秘
長い間便秘が続くと、腸内に溜った便が醗酵して有毒ガスが発生します。
腸内に溜った有毒ガスはとても臭く、おならとして出ると一段とさらににおいが増します。
この有毒ガスは身体にも悪影響を及ぼすので、たかが便秘と軽く考えると非常に危険です。
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腸疾患(大腸がん など)
大腸にできたがんが死滅すると腐って悪臭を放ちます。
腸内に蔓延した悪臭がおならに混ざり排出されることで、凄まじい悪臭になります。
また、がんの他にも潰瘍性大腸炎や大腸憩室症などの腸疾患の場合も腸内環境が悪くなるので、臭いおならが出ます。
おならの臭い以外に、
- ひどい便秘や下痢が続く
- 便に血液や粘液が混じる
- 腹痛や発熱
- 急な体重減少や食欲減退
このような症状がみられる場合、早急に専門医を受診しましょう。
うつ病
強いストレスを抱えると、胃腸など消化器官の働きをコントロールしている自律神経が乱れてしまいます。
自律神経が乱れると胃腸の働きが悪くなり消化・吸収が上手くできなくなるため、便秘や下痢しやすくなり、おならも臭くなります。
また、おならが臭い状態が続き一向に治らない時は、おならをすること自体が強いストレスになりうつ病が悪化することもあります。
まとめ
おならのにおいは食事が毎日変わるのと同じ様に、日によって臭くなったり無臭になったりするのが普通です。
“おならが臭い状態が続くと病気である”という訳ではありませんが、重篤な病気が隠れている可能性もあるので、日頃から体調の変化は気にしておきましょう。
においを消すために生活習慣を見直すのはもちろん、それでも症状が改善しない場合は専門医を受診してきちんと調べてもらうようにしましょうね。