多くの人が一度は悩んだ経験がある“便秘”。
辛さの感じ方は人それぞれですが、一体何日でないと便秘と言えるのか知っていますか?
便秘の定義として「3日排便がない状態が続く」なんてよく言われますが、大人と子供では食べる量も違うので定義も変わってくるはずです。
今回、大人と子供、また個人個人の辛さの感じ方などを考慮して、何日出ないと便秘と言えるのかまとめました。
そもそも便秘はどんな状態のことを言う?
何日出ないと便秘なのか知る前に、便秘とはどういった症状なのかを改めて知っておきたいところ。
便秘とは、大腸の中に便が溜まり、排泄が困難になる状態のことを言います。
また、「何日も便が出ていない」といった状態だけが便秘ではなく、例え毎日排便があったとしても、
- 便がウサギのフンみたいにコロコロしている
- 排便後も残便感がある
- 排便後も膨満感があり食欲が湧いてこない
このような状態の時は、まだ大腸に便が溜まっている状態なので、便秘と言えるでしょう。
大人やある程度成長した子供であれば、自分で便秘だと認識できますが、1,2歳の子供は便秘だと訴えることができないので注意して観察することが大切です。
毎日排便があっても便の量が少なかったり、常に下っ腹がぽっこりしている時は便が溜まっているからかもしれません。
小さな子供の便やお腹の異変に気付いた時は、なるべく早めに小児科を受診するようにしましょうね。
何日出ないと“便秘”?
何日出ないと便秘なのか、この質問の答えについては
“生活習慣や感じ方によって人それぞれ変わるので一概に何日かは言えない”
となります。
例え排便が3日1度だとしても、常に快便で次の排便まで不快感なく過ごせるなら便秘とは言えないですよね。
反対に、毎日排便があってもコロコロうんちや残便感が常にある場合、便秘状態だといえます。
さすがに毎日食事しているのに一週間近く排便がないと、誰でもお腹に不快感が出ると思うので確実に便秘だと言えます。
ただ、2,3日排便がなくても健康な人はたくさんいます。
何日便が出ないかよりも“便が出ない不快感を抱いているか”を基準に便秘か判断した方が良さそうですね。
大人と子供では便秘の期間や感じ方は違う?
大人で便秘状態が続いている人は、大腸や直腸に常に便が溜まっている状態に慣れているので便意を感じにくくなっています。
子供は大人より大腸や直腸が敏感なので、便が溜まるとすぐに排出しろという命令が脳から送られます。
また、大人と比べると子供は大腸が未発達なため便を押し出す能力が弱く、うまく排便できない子も多いです。
このような理由から、大人よりも子供の方が便秘だと認識する期間は短く、よりはっきりと感じます。
また、大人と子供では便秘が悪化する原因も変わってきます。
子供は学校など集団行動が多いので自分の思うタイミングで排便ができないストレスなどから便秘が悪化します。
大人は乱れた食生活や野菜・食物繊維不足が原因で便秘が悪化します。
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まとめ
私も子供の頃はすごい便秘で、3日どころではなく1週間排便がないこともよくありました。
「ウンチしなさい!」とよく祖母に怒られていたのですが、今考えるとそれがストレスとなって余計に便秘が悪化していたかもしれません。
ただ、元気もりもり・食欲旺盛で健康そのものだったため、あまり親は心配していなかったようですが…
便秘で悩み過ぎると、それがストレスとなりさらに悪化してしまう可能性もあります。
気持ちは痛いほど分かりますが、便秘は誰にでも起きる症状です。
「何日も出ていない…」と悩むより「いつか出たらいいな」くらいの気の持ちようがいいのかもしれません。
とは言うものの、たかが便秘と侮らず、悩んでいるのなら病院で診察して的確なアドバイスを先生からもらいましょうね。