2005年に販売中止したものの、内容をパワーアップして2010年に復活したヤクルトのミルミル。
復活後は、腸内環境を整え便秘や下痢を解消する効果のある飲み物として、ミルミルは確固たる地位を築いています。
当記事では、ミルミルがなぜ便秘や下痢の解消に効果的なのか、また飲むタイミングや副作用についても併せてまとめてみました。
目次
ミルミルが便秘・下痢の解消に効果的な理由
ミルミル(100ml)には、生きて腸まで届くビフィズス菌BY株が100億個以上含まれています。
重要なのは“生きて腸まで届く”ということです。
ビフィズス菌などの細菌は身体に良い・悪い菌関係なく、口から摂取した場合、胃酸でほぼ消滅してしまうので腸に届くことはありません。
しかし、ヤクルトによって強化培養されたビフィズス菌BY株は、生きたまま小腸を通り越し大腸まで到達することが実験で証明されています。
そのため、ビフィズス菌BY株の持つ“悪玉菌が作り出す有害物質を吸着させ排出する”という働きを大腸でフルに発揮することができるのです!
腸内の有害物質が減ると腸内環境が整うため、便秘や下痢を初め、様々なお腹の不調が改善されるのです。
便秘解消に特化した「ミルミルS」もおすすめ!
ミルミルに含まれているビフィズス菌BY株に加え、さらに便秘解消効果のある成分が配合された「ミルミルS」という商品があるのはご存知ですか?
ミルミルSはヤクルトレディさんからのみ購入できる、市販されていない特別な商品です。
価格はミルミルより10円高いですが、便秘解消効果が期待できる成分を多く含んでいます。
ミルミルSのみに含まれる成分と効果
ミルミルSには腸内環境を良好な状態に保つ働きをする”ビフィズス菌”のえさとなるガラクトオリゴ糖1.0g、排便環境を整える食物繊維2.5gが配合されています。
ガラクトオリゴ糖
オリゴ糖の中でもビフィズス菌を増やす働きが強いと言われており、併せて摂取することで整腸作用がより強くなります。
また熱や酸に強い性質をもつため成分が分解されずに腸まで届きやすく、他にも独自の効果としてたんぱく質の消化・吸収を手助けします。
食物繊維
ミルミルSに含まれているのは、不溶性・水溶性の2種類がある食物繊維のうち”水溶性食物繊維”です。
水溶性食物繊維は摂取するとお腹の中で膨らみ、便を柔らかく・滑りやすくする働きがあり、便通解消に効果的です。
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食物繊維は1日20g以上(不溶性食物繊維:12g以上、水溶性食物繊維7g以上)摂るのが理想とされています。
ミルミルSを一本飲むことで1日の約1/3、水溶性食物繊維を摂取できます。
これら2つの成分を配合していることにより、ミルミルSはミルミルよりも便秘解消に効果的と言えるのです。
ミルミルを飲むタイミングや量は?
ミルミルを飲むタイミングと量について、
- 空腹時を避けて飲む
- 一日1本を飲み続ける
最低限、上記2つを意識した飲み方が理想です。
なぜ空腹時を避ける?
少しでも多くのビフィズス菌を腸に到達させた方が、その効果も高まります。
空腹時はミルミルの成分のみに胃酸が働くので、いくら強化されたと言えども胃の中で菌が死滅しやすい環境になっています。
できれば、胃酸の働きを分散させるため食後に飲むようにしてください。
飲む時間帯は朝でも夜でも構いませんが、起床時が腸の動きも一番活発になっているので、ベストなタイミングは朝食後といえるでしょう。
ちなみに、ビフィズス菌は温めると死滅してしまう可能性があるので、冷やすか常温で保管して飲むようにしてくださいね。
飲む量は一日1本で十分!
ミルミルに含まれるビフィズス菌BY株は、乳酸菌とおなじようにたくさん飲めば効果が強まる訳ではありません。
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それよりも常に腸内に一定量のビフィズス菌を確保するため、毎日飲み続けることが大切です。
効果を持続させ腸内環境を良い状態でキープしておくため1日1本、毎日続けて飲みましょう。
ミルミルの副作用は?
数週間継続して飲んでみて、下痢したり軟便が続くようであれば飲むのを中止した方がいいでしょう。
ミルミルは牛乳やヨーグルトと同じ乳製品なので、乳製品に弱い方はミルミルでも同じ副作用を起こす場合があります。
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他に大きな副作用はありませんが、人によって合う合わないがある飲み物なので、
- お腹の調子が悪くなった
- 1ヶ月以上続けてもお腹の不調が改善されない
と感じた人は飲むのを控えた方がいいでしょう。
ミルミルを飲み続けても効果がない時は?
特に下痢などの副作用は起きないものの、飲み続けても便秘は解消しないし、自分の体質に合っていないような気がする…
最低でも1日1本、1ヶ月間は毎日飲み続けてほしいですが、それでも効果がない人もいるはずです。
ビフィズス菌にはたくさんの種類があるため、ミルミルに含まれる“ビフィズス菌BY株”のその中の一種類にすぎません。
もしミルミルを飲んで効果がみられなかった場合、ビフィズス菌の種類を変えてみる方法がおすすめです。
ミルミル以外に含まれるビフィズス菌以外で、便秘解消効果が高いと言われているのが“ビフィズス菌BB536株”です。
ビフィズス菌BB536株は市販の商品だと、森永ビヒダスヨーグルト(BB536シリーズ)に含まれています。
【森永乳業】森永ビヒダスBB536プレーンヨーグルト 400g 【特定保健用食品…
価格:227円(税込、送料別) (2017/10/11時点)
コストを抑えたい場合はビフィズス菌BB536株を含むサプリメントもおすすめです。
1ヶ月間摂取を続けてみて、自分に合うか判断するといいでしょう。
効果がないものを続けるよりも摂取するビフィズス菌の種類を変え、自分と相性の良いビフィズス菌を見つける方が便秘を解消する上では有効です。
ミルミルで効果を得られない=ビフィズス菌が体質に合わないわけではありません。
ビフィズス菌は種類が多く、その特徴も様々なので諦めないで摂取を続けてくださいね。
まとめ
市販されているミルミルやヤクルトレディからのみ購入できるミルミルSは、“手軽に飲める便秘解消に効果的な飲み物”と言っていいかと思います。
薬じゃないので下剤の様に依存性があったり強い副作用が起きる心配も少なく、安心して飲み続けられるのも魅力ですよね。
1回に飲む量やタイミングに気を付け、毎日美味しくミルミルで腸内環境を整えましょう!