お腹にやさしく・癖になりにくいのが酸化マグネシウム系便秘薬メリットで、メジャーな商品として”酸化マグネシウムE便秘薬”があります。
ドラッグストアや通販で簡単に購入できる便秘薬ですが、商品の特徴や口コミはもちろん、効くまでの時間も気になりますよね。
またメリットを見る限り副作用が起きる可能性は低そうですが、念のため副作用としてどのような症状が現れるのか知っておきたいところ。
今回、酸化マグネシウムE便秘薬の効くまでの時間や副作用をまとめるとともに、口コミでの評価もお伝えします。
酸化マグネシウムE便秘薬の特徴!便秘に効くメカニズムは?
酸化マグネシウムE便秘薬に含まれている、便秘に有効成分が”酸化マグネシウム”です。
酸化マグネシウムはマグネシウムを燃やし、酸化させた成分で水分を含む性質を持ちます。
具体的に酸化マグネシウムが便秘解消に作用する流れは以下のとおり。
- 口から摂取した酸化マグネシウムが水分を吸収しつつ腸に到達する
- 水分不足で固まった便に水分を含ませ、柔らかくする(便が水分を含むことで膨張し、容量が増える)
- 膨張した便が腸壁を刺激し、排便を促す
酸化マグネシウムは便を柔らかくするのに時間がかかるため即効性は期待できませんが、自然な排便を促せるのが特徴です。
そのため腸そのものを刺激して排便を促す”刺激性下剤”とは違い、腹痛などの副作用が起こりにくく、依存性も低いと考えられています。
効果的な便秘の種類は?
便秘は原因により以下の3種類に分かれます。
- 弛緩性便秘 → 大腸の働きが低下して便が停滞する
- 痙攣性便秘 → ストレスが原因で大腸が緊張状態となり、排便機能に異常が起こる
- 直腸性便秘 → 直腸機能が低下し、便が溜まっても便意を感じない
酸化マグネシウムE便秘薬は弛緩性便秘と直腸性便秘に有効ですが、直腸性便秘の場合、まず肛門付近で詰まっている便を排出させる必要があります。
そのため浣腸や座薬、コーラックやウィズワンなど刺激性下剤を使用した上で、酸化マグネシウムE便秘薬を使うと効果が発揮されやすいです。
※関連記事
また痙攣性便秘の場合は排便機能自体に異常があるため、大腸の痙攣を抑えることが重要です。
酸化マグネシウムE便秘薬が効かないわけではないですが、便秘薬と併せて整腸剤やストレスの対策も行いようにしましょう。
※関連記事
効くまでの時間はどれくらい?
酸化マグネシウムE便秘薬は自然なお通じを促す薬なので、即効性はありません。
効くまでの時間も日によって変わったり個人差がありますが、服用の8時間後が一つの目安になるでしょう。
(早い場合は6~7時間、遅い場合は24時間以上かかる時もあります)
服用後24時間以上経過しても便秘が解消しない場合、便がとても固い状態か、便秘の種類が”弛緩性便秘”以外の可能性があります。
一度、浣腸や座薬で便を強制的に排出した後、継続的に酸化マグネシウムE便秘薬を服用して様子をみましょう。
腸が最も活発になるタイミングは朝なので、最大限効果を得るためには夜寝る前の服用がおすすめです!
また酸化マグネシウムにたくさんの水分を含ませるため、水分の摂取量も意識して増やしてください。
酸化マグネシウムE便秘薬の服用を続けても一向に便秘が改善しない場合、体質に合っていなかったり、過敏性腸症候群などの病気が原因かもしれません。
服用後1週間を目安にして、便秘解消しない場合は服用を中止して消化器科(消化器内科)や胃腸科を受診しましょう。
酸化マグネシウムE便秘薬の副作用と口コミ!
酸化マグネシウム系便秘薬は妊婦の使用が認められるほど安全性が高い便秘薬ですが、副作用なしではありません。
確率こそ低いものの腹痛・下痢などの一般的な便秘薬と同じ副作用が起こります。
※関連記事
またマグネシウムの過剰摂取によって血中のマグネシウム濃度が高くなると、高マグネシウム血症を引き起こす場合があり、
- 立ち眩み、めまい
- 頭痛
- 吐き気
- 筋力の低下
などの症状が現れます。
高マグネシウム血症は肝臓疾患をもつ人に起こりやすいので、当てはまる人は酸化マグネシウムE便秘薬を購入する前に医者や薬剤師に相談しておきましょう。
酸化マグネシウム系便秘薬は安全性が非常に高いのがメリットですが、その分、刺激性便秘薬より効果を感じにくい人が多いです。
そのため「腹痛なしで便秘が解消した!」「コロコロ便が立派な太い便になった!」といった良い口コミが多いものの、
「一週間ほど服用を続けて、やっと便秘が解消した」
「いくら飲んでも効果がまったくなかった」
といった効き目の遅さ・弱さに関する悪い口コミも目立ちました。
薬の効果に個人差があるのは仕方がないと思いますが、効果の高さと安全性を両立させるのはやっぱり難しいんでしょうね…
まとめ
酸化マグネシウムE便秘薬は私も一時期、服用を続けていましたが、癖にならず副作用もまったく起こりませんでした。
服用しても便秘解消しなかった人は、薬が効かなかったのではなく痙攣性便秘や病気の可能性があると思います。
便秘は命に係わる病気の引き金になる場合もあるので「たかが便秘…」と侮らず、便秘薬が効かない時は病気の可能性も視野に入れて病院で相談することをおすすすめします!